本研究は回復期リハビリテーション病棟の脳卒中患者が効果的に病棟生活を送るために必要となる、日常生活活動の介助量を適切に判断する客観的指標を作成することを目的として脳卒中患者の心身機能と日常生活活動自立度の関連性を後方視的に解析した。結果、移乗、階段昇降、整容、更衣、トイレ動作のそれぞれが自立するためにはどの心身機能がどの程度必要かが明らかとなった。得られた知見は、病棟での脳卒中患者の介助の必要性の有無の判断や介助量を決定する際の資料になるとともに、リハビリテーションにおける機能回復の目標値にもなることが期待される。
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