本研究の目的は、乳房再建術を受けた乳がん患者が抱える療養上の問題の抽出、再建方法ごとの患者のサポートニーズの明確化、サポートニーズの経時的変化を明らかにすることである。研究開始の初年度に、海外の文献を中心に検討し、概要や傾向を検討した。その結果、乳房再建の術式に関わらず、殆どの対象が再建された乳房に関して、大きな不満やサポートニーズを持たずに経過していることがわかった。昨年度までの研究で、本研究計画の申請時、腹直筋皮弁法の手術を受けた患者を対象者に含めて調整した。調整中に新型コロナウィルス感染の影響のため中断した。新型コロナウィルス感染がおさまったら、対象を再検討した後、再開予定とする。
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