本研究の目的は、産褥早期の女性に対する会陰部温罨法による体温への影響と疼痛緩和効果を検証することである。プログラム開発にあたり、温罨法に関する文献検討や温罨法を実践している台湾の産後ケアセンターにてケアの現状調査、全国の産科医療施設を対象とした身体回復ケアに関する質問紙調査を行った。文献検討や台湾での調査では、損傷治癒過程に基づく介入時期の検討や生理学的指標による効果検証、疼痛だけでなく他の身体症状への効果検証の必要性などが示唆された。さらに全国調査では施設形態によらず実践可能なプログラムの開発に向け、現状と課題が明確となった。
|