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2018 年度 研究成果報告書

妊娠後期の妊婦の夜間睡眠中酸素飽和度と睡眠深度モニタリング並びにリスク因子の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K20800
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生涯発達看護学
研究機関日本赤十字秋田看護大学

研究代表者

渡邊 美奈子  日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 助教 (40739257)

研究協力者 篠原 ひとみ  秋田大学, 大学院医学系研究科, 教授
兒玉 英也  秋田大学, 大学院医学系研究科, 教授
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード妊婦 / 睡眠 / 酸素飽和度 / アクチグラフ
研究成果の概要

妊娠はその身体的変化により睡眠時無呼吸のリスク因子の一つである。正常妊婦の中にも潜在的な睡眠時呼吸障害を有する妊婦が存在し、その妊婦にQOLの低下と妊娠高血圧症発症のリスクがある可能性がある。本研究では、妊娠末期の正常妊婦の睡眠中の酸素飽和度(SpO2)の特徴、呼吸状態と加速度測定値および妊娠予後との関係を検討した。
睡眠中にSpO2低下を頻回に認める妊婦が3名おり、うち2名はその後妊娠高血圧症を認めた。SpO2測定値は加速度測定値と関連を認めなかった。調査時BMIが高い、体重増加量が多い妊婦ほどSpO2低下回数が多いという関係を認めた。

自由記述の分野

助産学

研究成果の学術的意義や社会的意義

正常経過をたどる妊娠末期の妊婦でも睡眠中に酸素飽和度低下を認める妊婦が存在した。SpO2低下が軽度であっても妊娠高血圧症発症につながる可能性が示唆された。正常妊婦の中に潜む“妊婦の睡眠時呼吸障害”の予防と早期発見の重要性を母子保健はじめ社会に広く伝えることができる。
今回の対象妊婦の56.3%に自覚的睡眠障害、48.5%に過度な日中の眠気があり、精神健康度の低下は64.0%にみられた。多くの妊婦が抱える睡眠障害は、妊娠による生理的変化の中で当然起こりうるマイナートラブルとして位置づけられてしまうが、睡眠と精神健康度は密接に関係しており、妊婦の睡眠障害の対策が今後必要である。

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公開日: 2020-03-30  

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