乳幼児期に身体抑制を受けた患児の母親5名に面接した結果、身体抑制に際しての母親の思いは<抑制されている子どもを目の当たりにするつらさ>、<必要最小限の抑制にしたい>、<抑制は仕方ない>、<抑制中の子どもに対するケアと医療者を信頼しきれない>、<医療者への信頼>、<抑制への関心をも上回る症状改善への思い>、<抑制されている子どもへの憐憫>の7カテゴリーに分類された。 母親は身体抑制最小化を強く望み協力を惜しまないが、気遣いや遠慮から医療者へ要望を伝えづらかった。また母親5人全員が<抑制は仕方ない>と述べたが、この母親も一方では<必要最小限の抑制にしたい>という矛盾した思いを抱えていた。
|