慢性的な痛みのある高齢者の在宅リハモデルを構築することを目指し、本研究では主に以下の3点を明らかにした。 1)腰部脊柱管狭窄症に対する手術を受けてもなお痛みが残っている高齢者は、生活・人生の質(HRQOL)が低く、在宅での健康増進プログラムの対象者となりえる。2)望ましい痛みの対処方法である身体活動はHRQOLに良い影響を与えるというモデルが成り立った。このことは、身体活動を促進することでHRQOLを改善させることができる可能性を示している。3)身体活動は活動量計を用いて定量的にとらえることができる。よって在宅の身体活動量向上プログラムにおける中心指標にふさわしい。
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