シェーグレン症候群(SS)において注目されている自己抗原であるM3ムスカリン作働性アセチルコリン受容体(M3R)に対する免疫応答に着目し、ヒトM3R反応性CD4+T細胞のSS病態への影響、およびその解析結果を元にした抗原特異的治療法の構築を目的とした。 ヒトSS患者の小唾液腺に浸潤するT細胞より細胞株を樹立した。同時に、ヒトM3Rの全長(590アミノ酸配列)をカバーする約20mer×45種類の合成ペプチドを作成(5merずつ前後のぺプチドが重なるようデザイン)した。現在、同一患者のCD14+細胞から誘導した樹状細胞および作製したペプチドを用いてT細胞株のM3R反応性を継続して評価している。
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