本研究では、漸近解析を用いた曲率を持つ計算機合成ホログラムの計算法を提案した。計算方法の妥当性はシミュレーションで確認し、光学再生による確認も現在取り組んでいる。また、ベッセル関数を用いた計算法も提案し、従来に比べて高速かつ少ないメモリで計算できることを実証した。 漸近解析を用いた計算法については、16ノードのPCクラスタによる並列計算環境を構築し、数百ギガピクセルのホログラムデータを従来に比べて20倍高速に計算できることを実証した。 この計算環境は、デジタルホログラフィ分野への応用も可能である。今回提案した計算法は、曲率を持つホログラフィックディスプレイへの応用が期待できる。
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