研究課題/領域番号 |
16K20951
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
血液内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 (2017-2018) 群馬大学 (2016) |
研究代表者 |
柴 徳生 横浜市立大学, 医学部, 講師 (50600615)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 小児 / 急性骨髄性白血病 / DNAメチル化 / 抑制性ポリコーム |
研究成果の概要 |
近年の次世代シーケンサーの登場により、様々な遺伝子異常が同定され、予後層別化因子として利用されるようになってきている。今回の網羅的DNAメチル化解析によって、急性骨髄性白血病の予後を高精度に予測可能にした。特に、予後不良因子とされているFLT3-ITDに対し、DNAメチル化パターンから予後良好例の抽出に成功した。またPRDM16高発現の予後不良群ではPRDM16遺伝子全体にわたってDNAがメチル化されることで、H3K27me3の誘導を調節するする抑制性ポリコームの異常を誘発していることが予測された。
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自由記述の分野 |
血液腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児、成人を問わず、急性骨髄性白血病は予後不良疾患であるが、今回の解析結果は、今後、不必要な造血幹細胞移植を回避したり、新たな分子標的薬の導入やメチル化阻害剤の適応症例の抽出などを可能とする可能性がある。その結果、治療成績の向上、移植治療関連死亡や治療関連の後遺症、合併症を減らすことができ、QOL向上に繋がることが期待される。
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