研究課題
研究目的と研究手法本研究では人工知能(AI)の技術を用い、臨床エビデンスの系統的レビューとメタアナリシスを自動的、かつリアルタイムに行うシステムを構築することを最終目標とする。客観的、精密な、「バイアスの少ない質の高い」臨床知見を提供する。具体的には、ヒトが導き出す知見と、人工知能が導き出す知見の比較(必要時間、妥当性の検討など)を行い、実用可能性を高めるための方法を研究する。本法を確立・発展させることにより、現時点で最もエビデンスレベルが高い臨床知見を迅速かつ精密に提供することができ、全疾患領域において、我国・世界の健康・長寿への治療ガイドラインの礎となる。さらに最新の統計学的手法であるネットワーク・メタアナリシスを用いて、生活習慣病、特に糖尿病領域における質の高いランダム化比較試験について、3種類以上の治療法間での治療および予防効果や安全性の比較を行う。本成果についてまとめた研究論文が、国際学術ジャーナルに採択された。さらにいくつかの国際会議において関連する研究成果の報告を行った。現在、その研究成果については、学術論文としてまとめ、国際学術ジャーナルへ投稿を行っている。今後は人工知能(AI)を用いた臨床エビデンスの統合と体系化に向け、準備を進めて行く。このために、国内外の臨床疫学、統計学の専門家と協力体制を構築する試みを始めている。さらに今後は、糖尿病薬の効果の系統間比較ついても検討を行っていく予定である。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件)
Diabetes, Obesity and Metabolism
巻: 20 ページ: 1787~1792
10.1111/dom.13291
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Diabetes Care
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10.2337/dc17-2095