研究課題/領域番号 |
16K21078
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
子ども学(子ども環境学)
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
中原 竜治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (60725167)
|
研究協力者 |
土屋 賢治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授
西村 倫子 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 注意欠如・多動症 / 出生コホート / 神経発達 |
研究成果の概要 |
本研究は、乳幼児期の神経発達の特徴からADHDの兆候を早期に特定することが可能か、大規模出生コホートを用いて検討した。結果、2歳以降において視覚受容、微細運動、受容言語の発達スキルが遅い場合、6歳時点での不注意型ADHDのリスクが高い可能性があることが示された。一方、多動性・衝動性型ADHDのリスクに関連をする神経発達の特徴はみつからなかった。
|
自由記述の分野 |
発達臨床心理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
注意欠如・多動症(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder, 以下ADHDと略)が抱える社会的予後不良を予防するためには、早期発見・早期介入が求められるが、早期に見つけだすことは難しい。本研究では、乳幼児期の神経発達にあらわれるADHDの特徴を大規模出生コホート研究を用いて調査し、不注意型ADHDが示す乳幼児期の神経発達における兆候を見つけ出すことができた。本研究で得られた知見は、臨床場面で簡便に使える診断アルゴリズムや問診表の作成に役立つだけでなく、それを経てからの早期介入にも繋がることが予測される。
|