研究成果の概要 |
大気汚染物質のアレルギー増悪作用に寄与する多環芳香族化合物の探索とその機構解明を目指し、ダニ抗原との共曝露を、ヒト肺胞上皮細胞を用いて計34種の化合物に対して実施し、抗原単独曝露と比較して9,10-phenanthrenequinone、5,12-naphthacenequinone、3-nitrobenzanthroneにおけるIL-8の有意な増加、benzopyrenoneにおける有意な減少が認められ、これらの物質からAhRよりは活性酸素種との関連が強く予想された。血球T細胞におけるサイトカイン産生に対しても化合物曝露影響を検討してきたがアッセイ系の安定性も含めて今後の課題となった。
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