今回リン酸化と異なる新規pathwayとして、LSD1(Lysine-specific demethylase 1) / KDM1A(Lysine Demethylase 1A)による脱メチル化をターゲットとした、新しい分子標的治療薬の開発を行って臨床応用することを目的とした。303例の肝細胞癌において検討し、生存解析を行ったところ、LSD1の高発現群では、5年全生存・無再発生存において、有意に生存率が不良であり、多変量解析において独立した予後不良因子であった。LSD1阻害剤が理想的な分子標的治療薬となりうる可能性が示唆された。
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