東日本大震災後に宮城県石巻市で行われた健康・生活に関する調査から、女性では安定した世帯収入ないこと、外出頻度が低いことが、男性では年齢が若いこと、無職であること、生活に有用な情報を得るための社会的サポートが無いことが心理的苦痛と関連することが明らかになった。また、地域におけるコーディネーターらによる地域づくりのプロセスには「住民との関係構築」「地域のアセスメント」「地域への働きかけ」の3段階があり、住民を主体としつつも他の支援者との連携することにより地域課題の解決をはかっていることが明らかになった。このような地域介入により社会関係資本の強化が期待され、公衆衛生の向上に役立つ可能性が示唆された。
|