本研究では、野菜の栽培活動を取り入れたロコモ予防介入プログラムの検証を行った。20~50歳代の32名に約3か月間、ミニトマトを一人一株栽培してもらい、その前後で食物摂取頻度調査を実施し、これまでの栽培経験有無(それぞれ16名(50.0%))により緑黄色野菜摂取量に変化があるか検討した。その結果、栽培経験ありの者では、介入前68.1±39.1(g)、介入後68.3±33.8(g)(p=0.96)であったが、栽培経験なしの者では、介入前66.2±29.0(g)、介入後80.2±27.9(g)(p=0.05)であり有意に増加していた。このことから、栽培活動は野菜摂取量を増加させることが示唆された。
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