研究課題
4種類の完全長cDNAライブラリーから、約24000クローンの5'および3'配列を解読した。これらの中には、ショウジョウバエに相同配列が存在しないものも多い。腸内細菌のchiA遺伝子に相同性を示すBmChi-hをバキュロウイルスで発現させたところ、動物界では知られていないエクソ型キチナーゼをコードしていることが明らかになった。また、BmSuc-1は細菌のβ-フルクトフラノシダーゼ遺伝子に相同性があるが,大量発現させて得たタンパク質は実際にその酵素活性があった。鈴木穣・橋本真一両博士の協力のもとで胚子の5'SAGEライブラリーを構築した結果,19bpのタグを74,220個取得した。卵巣シストサイトから得たRNAから3'SAGEライブラリーを作成しタグを抽出した。ステージ1〜3からは114,123個、ステージ2〜3からは51,035のタグが得られた。哺乳類のDnmt1およびDnmt2のそれぞれに相同なDNAメチル転移酵素遺伝子をカイコから発見した。後部糸腺のDNAをbisulfite sequencingで解析した結果,CpGだけでなくCpAやCpTもメチル化していると推定された。WGSデータの再アセンブリーに利用するため、当研究室で管理していたfosmidのうち126,720クローンの末端配列を遺伝研に解読していただいた。piggyBacベクターに、キヌレニン酸化酵素遺伝子を導入した新規ベクターを開発し、それをカイコ個体へ導入した。ジャンプスターターを交配した結果、1齢幼虫が赤くなる表現型が得られ、体色を指標にしてpoly(A)トラップ個体を探索できることが判明した。藤山代表および黒木陽子博士(理研)と共同でクワコから10xゲノムのfosmidライブラリーを作製し3次元ストックの形にした。一部の末端配列を決定した。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (6件)
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