研究課題
1.完全長cDNAの解析:4,912クローンのcDNAを内部配列をデータベース化した。2.生殖巣に存在するpiRNA様RNAの構造と機能:カイコの卵巣、精巣、初期胚、BmN細胞のRNAを配列決定した所、トランスポゾンの一部に対応することが多いこと、W染色体に由来するpiRNAが存在すること、などが明らかになった。4.クワコゲノムとカイコゲノムの比較:全染色体にわたってクワコとカイコで大きく挿入/欠失している領域をfosmid末端配列から推定し、その部分のfosmidクローンの内部配列を解読した。その結果、予想以上にクワコ特異的およびカイコ特異的な転移因子の挿入が生じていることが明らかになった。5.突然変異の原因遺伝子の解析:カイコの代謝異常を示す変異体「臭蚕」(sku)および非膠着(Ng)の原因遺伝子を確定させた。また、カイコのZ染色体に起因する変異体「痕跡翅」(Vg)、「d油」(od)、「エスプリ」(spli)、ならびに「伴性食性異常」(Bt)の原因遺伝子を単離した。また、皮膚色に関する変異体(「褐頭尾斑」bts、「赤蟻」ch、「煤蚕」so、「oal油」oal、「伴性油」osなど)の原因遺伝子を明らかにした。これらの解析の一部は、前年度からの繰り越しによる経費とあわせて実施した。6.ジーントラップ法およびジーンサーチ法の確立:カイコにおける新たなジーントラップシステムを確立した。ジャンプスターター系統との交配によって中規模のスクリーニングを行い、多くの系統を作出した。
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