研究課題
1.発生分化過程で発現に変化のあるセンス-アンチセンス遺伝子(SAT)対のスクリーニングマウス精巣の生殖細胞を発生分化段階によって分画し(パキテン期生殖細胞、円形精子細胞、伸長精子細胞)、各々の分画のRNAサンプルを用いてセンス-アンチセンス遺伝子搭載のカスタム・マイクロアレイで発現解析を行った。各分画において特異的にセンス鎖・アンチセンス鎖遺伝子のバランスが変化している遺伝子対を同定した。2.in situハイブリダイゼーションによる実際の組織におけるSAT遺伝子の発現上記においてSAT間で発現のバランスが発生段階で変化している遺伝子に関して、in situハイブリダイゼーション法により、実際の組織における発現を確認した。マイクロアレイ発現解析の結果と一致して、発生に従って実際の組織においてその発現バランスが変化している様子が観察されるSAT遺伝子対を同定した。3.インプリント遺伝子座におけるアンチセンスRNAのcharacterizationマイクロアレイ解析によりインプリント遺伝子座において同定した新規アンチセンスRNA(約40個)に関して、近交系マウス同士のF1の遺伝的多型情報を用い、そのインプリント状態を解析している。現時点において、6個の新規アンチセンスRNAが実際にインプリントされていることを確認している。同時に、ノーザン解析も行い、転写パターンも解析中である。遺伝子座によってはさまざまなサイズの転写産物がインプリント遺伝子の反対鎖からも転写されている様子が観察された。
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Genome Researh 15(4)
ページ: 463-474
医学のあゆみ-消化器疾患 state of arts, Ver.3 (in press)