研究課題/領域番号 |
17083016
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中村 春作 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90172402)
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研究分担者 |
市來 津由彦 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30142897)
田尻 祐一郎 東海大学, 文学部, 教授 (80171700)
前田 勉 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30209382)
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キーワード | 思想史 / 中国哲学 / 東洋史 / 日本史 |
研究概要 |
本年度の研究実績として特筆すべきことは、これまでの共同研究の成果として、『「訓読」論-東アジア漢文世界と日本語-』(勉誠出版)を上梓したことである。本書は、これまで実施の数回のシンポジウム等を経て積み重ねてきた、私たちの共同研究(「訓読」論)の成果を基に、領域内他班の多くのメンバーや、外部の専門研究者の参加を得て編まれた(全356頁)ものである。 また、上記の成果をさらに発展させるべく、もう一つの課題「近世的思考様式」の顕現としての「四書」註釈の様態を探求と併せて、12月13、14日の両日、大阪大学中之島センターにおいて公開・国際シンポジウム「儒学テキストを通しての近世的思考様式の形成-日中における対照的研究-」を開催した。このシンポジウムには、中国人研究者2名、韓国人研究者2名国外からの参加者を招いたほか、国内研究機関からの多くの報告者を、コメンテーター、討議者として迎え、充実した会議を開催することができた。 これらの成果もまた、来年度(最終年度)にむけて、研究書として世に発信すべく準備中である。 その他、通常の共同研究活動としては、計3回の合同研討会議を開催したほか、合同での思想文化史跡巡検、資料調査を計2回行い、また、総括班主催のワークショップにも共同参画した。 総じて本年度は、これまでの研究成果を公表するとともに、来年度の研究成果最終的総括に向けての、実質的態勢の準備が行われた。
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