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2005 年度 実績報告書

自然的撹乱に対する人工干潟・藻場生態系の自律的再生・維持管理技術

研究課題

研究課題/領域番号 17201018
研究機関広島大学

研究代表者

岡田 光正  広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70124336)

研究分担者 西嶋 渉  広島大学, 環境安全センター, 教授 (20243602)
土井 康明  広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10134454)
土田 孝  広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (10344318)
中野 陽一  広島大学, 環境安全センター, 助手 (10325152)
陸田 秀実  広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80273126)
キーワード自立的回復 / 人工アマモ場 / 人工干潟 / N分散相二流体モデル / CIP-DEM法 / 一次元水圧変動 / 引き抜き抵抗値 / 自然的かく乱
研究概要

本研究では、自然的攪乱に対する人工干潟・藻場生態系の自律的再生・維持管理技術に関する研究で今年度は以下の結論が得られた。
太田川放水路において河口干潟におけるマクロベントスの自然的かく乱と再生について
1)粒度分布、酸化還元電位、傾斜勾配、強熱減量の測定において2回の開門前後で大きな変化は見られなかった。しかし、2回目の開門時にはマクロベントスのバイオマスに影響があり、流動による砂面の攪乱が生じたと考えられる。砂面変動計によって詳細に砂の流動状況を把握する必要がある。
2)マクロベントスおよびクロロフィルaの2回の開門前後で比較したところ、クロロフィルaには大きな変化は見られなかったが、マクロベントスは2回目開門前後で約20%に減少した。2回目の開門時は1回目の水量の約8倍だったため、マクロベントスに影響を与えたと考えられる。
干潟の流動解析について
1)N分散相二流体モデルに基づき、干潟の流動・地形変化の数値解析を行ったところ、干潟地下水位面を追跡することが可能になった。
2)CIP-DEM法によって干潟土壌の粒径別挙動解析が可能となり、その精度も実験結果と定性的に一致する。今後は粘着性土壌についても考慮に入れる必要がある。
アマモ場における自然的かくにおける自然的再生について
1)一次元水圧変動が加わるアマモ揚における海底地盤の安定性について検討した結果、引き抜き抵抗の減少がみられた。細粒分含有率5,10%の場合を、液状化が発生した時、深さ5cmでの最大過剰間隙水圧は,0.1〜0.3[kPa]程度であり、引き抜き抵抗の減少は過剰間隙水圧の発生による浸透水圧によるものとして説明できた。
2)岩国地先の浚渫跡地では,地盤の嵩上げだけで,天然生育地と同様,アマモが一時的に消失しても全域で繰り返し出現し,天然アマモ場に近いアマモ場の形成が可能なことがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 藻場造成の事例と課題2006

    • 著者名/発表者名
      平岡喜代典
    • 雑誌名

      環境科学誌 19(in press)

  • [雑誌論文] アオサ類の堆積によるアマモ場への影響2006

    • 著者名/発表者名
      杉本憲司
    • 雑誌名

      水環境学会誌 29(in press)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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