研究課題/領域番号 |
17202001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 哲郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特任教授 (70117711)
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研究分担者 |
岩熊 幸男 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (10135600)
川添 信介 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90177692)
山内 志朗 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (30210321)
神崎 繁 専修大学, 文学部, 教授 (20153025)
上枝 美典 福岡大学, 人文学部, 教授 (90221796)
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キーワード | 中世論理学 / 魂論 / 理性 / 存在論 / 言語 / 情念論 / 普遍論争 / 中世哲学 |
研究概要 |
平成20年度には、各グループ毎の研究とりまとめを中心に行い、全体の総括については、予定していた海外の研究者招聘の都合で、21年度に繰り越して行うこととした。 研究グループ1は、岩熊が提示するにいたった、いわゆる普遍論争も、vocalesという派もアベラール以前には遡らないとする主張をめぐって、検討をした。これは国際的な研究グループでも論争のテーマとなったが、結論はでていない。 研究グループ2は、魂に関する理論を、理性能力と言語の問題、情念論の問題といった方向で深めること、論理学と存在論の関係の整理、および、古典研究と現代哲学、ことに分析哲学的な方法によるアプローチを併せ行っていく方向とにまたがって、検討を進めた。 研究グループ3は、研究グループ2ととくに連関して、魂論、理性論の古代における展開をめぐる背景考察を中心に、情念や、美的判断などもテーマとする考察を行った。 繰越しを認められた平成21年度には、研究の総括として研究集会を開催する予定であったが、招聘予定の海外研究協力者(Irene Rosier-Katach, Charles Burnettに加えて、Arjo Vander jagt)が、それぞれ別件で来日する予定となったため、個別の研究会や意見交換会を開催して(5月、9月、12月)、研究の総括をした。年度終わり近くに、国際的研究のつながりの中で行った本研究の成果を示す、論集(Shimizu T & Burnett C, eds., The Word in Medieval Logic, Theology and Psychology;国際中世哲学会年次コロキウムシリーズ14)が出たため、これを基に、メールによる総括的意見交換をした。
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