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2006 年度 実績報告書

死の社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17203034
研究機関金城学院大学

研究代表者

副田 義也  金城学院大学, 現代文化学部, 教授 (70086320)

研究分担者 樽川 典子  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (00141218)
嶋根 克己  専修大学, 文学部, 教授 (20235633)
牧園 清子  松山大学, 人文学部, 教授 (50131727)
小高 良友  東海女子大学, 総合福祉学部, 教授 (70215276)
藤村 正之  上智大学, 文学部, 教授 (00190067)
キーワード死 / 社会学 / 社会思想 / 病気 / 災害 / 葬儀 / 追悼 / 大量死
研究概要

第一部門「社会的行為としての死の研究」では、医師、看護師、MSWなどが、患者の死にどのように対処しているかを主題としたケース・スタディを蓄積していった。ホスピス、救急医療など場を特定しての主題の検討も進んだ。また、法学の専門家を招いて交流し、医師配置基準やターミナル・ケアの学際研究をおこなった。あわせて、阪神淡路大震災の震災遺児家庭の死別体験といやしの過程の多面的考察をまとめた。
第二部門「社会制度としての葬儀の研究」では、日本、フランス、モンゴルの葬儀の国際比較を継続しながら、新しく、国内の葬儀業者の専門職業化にかんする調査をはじめた。くわえて、宗教学の専門家を招いて、交流し、死者の供養を思想史的に検討した。なお、葬儀・供養研究の現代的展開として、戦争博物館の調査研究に着手し、ヨーロッパ諸国の事例と、国内では東京、沖縄、広島の三館の設立と機能をあきらかにした。
第三部門「文化としての追悼の研究」では、初年度の戦没者追悼から対象領域を広げて、ほかに災害、殉教、事故・事件、病気などによる死者の追悼のための施設・行事をも調査・研究した。その結果、現代日本の追悼文化の共通性と各領域の個別性があきらかになってきた。長崎市の原爆資料館と日本二十六聖人記念館、大牟田市などの石炭産業科学館、石炭歴史博物館、高知市の空襲平和祈念碑や特攻白菊隊慰霊の碑、ほか多数の調査。
第四部門「死の社会学の体系化の研究」では、上記三部門の知見を、理論社会学の枠組によって総合する作業をおこなった。あわせて、アメリカ社会学における同種の試みを批判的に検討する作業にも着手した。また、新しく、二〇世紀の歴史社会学的研究を基盤にしつつ、大量死の問題を研究し、死の社会学に新局面を開拓した。とくには社会主義、共産主義政権下での大量死を考察して、体制と文化の相乗作用の結果として理解した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 終末期患者の存在論2007

    • 著者名/発表者名
      阿部俊彦
    • 雑誌名

      参加と批評 2

      ページ: 45-81

  • [雑誌論文] 分かちあいの会で語りを「聴く」作業について2007

    • 著者名/発表者名
      時岡 新
    • 雑誌名

      金城学院大学論集 社会科学編 3・2

      ページ: 44-65

  • [雑誌論文] 分かちあいの会で語りを「引き出す」作業について2006

    • 著者名/発表者名
      時岡 新
    • 雑誌名

      金城学院大学論集 社会科学編 3・1

      ページ: 1-14

  • [図書] 喪失と生存の社会学2007

    • 著者名/発表者名
      樽川 典子 (編著)
    • 総ページ数
      323
    • 出版者
      有信堂

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2014-02-27  

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