研究課題
本年度はアフリカの調査研究を進める計画であったが、研究代表者丸山が年度前半に体調を崩し9月に手術を受けるなどしたため、現地受入れ先との交渉が進まなかった。そのため、平成18年度実施予定であったカナダ調査を前倒しで行ない、アフリカ調査は平成18年度に延期した。17年度は、丸山、永田、松葉口、および研究協力者菊地の4名が平成18年3月に、ダルハウジー大学、ノバスコシア州政府、ハリファックス市当局、環境NGOなどへの聞き取り調査と資料収集、およびリサイクル工場見学を行った。まず、ダルハウジー大学では、地域経済論の専門家から、ノバスコシア州経済の概況と、リサイクル導入による資源再利用、雇用創出の経済効果について、一般的説明を受けた。州政府では、より具体的に、脱埋め立て・脱焼却を基本とする廃棄物処理システム、とりわけ、生ごみ堆肥化によるゴミ半減実現の経緯について説明を受けた。さらに市当局者からは、ハリファックス市でのリサイクルへの取り組みの実態について具体的説明を受けた。また、NGO団体のうち、デポジットによる回収資金で運営されているRRFBという団体から、デポジットシステムの仕組みや、リサイクル徹底のための諸種活動について実情を学んだ。その他、Clean Nova ScotiaというNGO団体からは、環境教育への具体的取組について説明を受けた。丸山は地域経済の持続可能性、永田は堆肥化と土地利用の関係、松葉口はリサイクルにおける女性の役割、菊地は地域の貨幣循環など、それぞれ専門の立場から質問を行なった。なお、中西は19年度フィリピン調査の準備を兼ねて、アメリカに移住したフィリピン労働者のコミュニティ形成の実態調査を18年3月に行い、遠藤は18年度アフリカ調査の準備を兼ねて、カナダおよびアメリカのソマリア難民・移民への聞き取り調査を同じく18年3月に実施した。
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