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2005 年度 実績報告書

黄砂飛来にともなう微生物およびその遺伝子の移動に関する環境微生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17256001
研究機関大阪大学

研究代表者

那須 正夫  大阪大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90218040)

研究分担者 田中 慶一  大阪大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90068247)
川端 善一郎  大阪大学, 総合地球環境学研究所・研究部, 教授 (80108456)
本名 俊正  鳥取大学, 農学部, 教授 (90093624)
藤山 英保  鳥取大学, 農学部, 教授 (90108796)
山口 進康  大阪大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (20252702)
キーワード黄砂 / 微生物 / 遺伝子動態 / 環境微生物学 / 分子微生物生態学 / 黄土高原
研究概要

微生物の越境移動に関する現状の把握を大目的として,本年度は,黄砂の飛来にともなう微生物およびその遺伝子の移動を,分子微生物生態学的手法等を用いて調査研究するための予備的検討を進めた.研究成果を以下にまとめた.
1)黄土からの微生物およびDNAの回収方法を検討した.その結果,カラムを用いることにより,多検体の同時処理が可能であることがわかった.
2)地上および上空での黄砂採取方法(エアーサンプリング法)を検討した.
3)黄土および黄砂中の細菌現存量を測定するための検討を行った.その結果,蛍光染色による直接計数法よりも増殖能や遺伝子を指標とした手法が適していることを確認した.
4)黄土高原を中心とする4地域・25地点について,変性剤濃度勾配ゲル電気泳動(DGGE)法により,土壌中の細菌群集構造の多様性を評価した.その結果,地域間で多様性に大きな差は見られなかった.また4地域に共通して存在する細菌属種のいることがわかった.
5)上記の4地域に広く存在する細菌の16S rRNA配列の一部を解析した.その結果,Sphingomonas属であることがわかった.
6)黄土の元素分析法およびそのための前処理法を決定した.さらに黄土約100試料について,誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)により元素分析を行った.
7)黄砂が引き起こす環境問題のレビューを行った.また黄砂に含まれる微生物によって引き起こされる環境問題の整理を行った.
8)中国およびタイから研究者を招き,アジア域の環境問題に関するセミナーを,平成17年10月26日に大阪大学大学院薬学研究科にて主催した.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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