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2005 年度 実績報告書

器官レベルでのヒト肝臓再構築NOGマウスの確立と創薬・感染症研究への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17300136
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

末水 洋志  (財)実験動物中央研究所, バイオメディカル研究部, 室長 (40332209)

研究分担者 中村 雅登  学校法人東海大学, 医学部, 助教授 (00164335)
キーワード高度免疫不全NOGマウス / 肝再生 / 肝細胞移植
研究概要

創薬開発に有用な薬効評価モデルやヒト特異的な感染症モデルの確立を目指した本研究の目的は"器官レベルでヒト肝臓を再構築したマウス(hu-Liver NOGマウス)"を開発することである。第1段階はヒト正常細胞の可移植性が極めて高いNOGマウスに持続的肝細胞傷害が起こるような遺伝的改変をすることである。マウス肝特異的な導入遺伝子発現にはアルブミン遺伝子のエンハンサー・プロモーターを利用し、1)HSV-Tk遺伝子・EGFP遺伝子共発現用、2)HSV-Tk遺伝子発現用、2種類のDNAコンストラクトを構築した。本年度は1)HSV-Tk遺伝子・GFP遺伝子共発現用コンストラクトをNOGマウスの受精卵前核に直接マイクロインジェクションして産仔98匹を得た。PCRスクリーニングにより3匹の導入遺伝子保有マウス(ファウンダーマウス)を特定した。これらのファウンダーマウスについて導入遺伝子の伝達をNOGとの交配により調べたところ、2系統で伝達が確認できた。導入遺伝子が伝達していた個体についてRT-PCRによる導入遺伝子発現解析を行った結果、1系統のみ肝臓でのHSV-Tk遺伝子発現が確認できた。この個体にガンシクロビルを投与し、経時的にAST、ALT等の肝傷害マーカーを測定したが、Nonトランスジェニックマウスとの差は認められなかった。病理学的にも肝傷害は認められず、また、遺伝子発現が認められたGFPについても、その蛍光を検出することはできなかった。現在、2)HSV-Tk遺伝子発現用コンストラクトを用いて、再度マイクロインジェクションによるトランスジェニックマウスの作製を行っている。これまでに産仔110匹を作出し、PCRスクリーニングにより6匹のファウンダーマウスを得ている。このうち4系統で導入遺伝子の伝達を確認しており、次年度はガンシクロビル投与による肝傷害誘導試験を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Gallbladder small cell carcinoma Xenograft established by serial transplantation in nude mice.2006

    • 著者名/発表者名
      Nishime C.
    • 雑誌名

      Anticancer Res. 26(1A)

      ページ: 79-83

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] S100A4 expression with reduced E-cadherin expression predicts distant metastasis of human malignant melanoma cell lines in the NOD/SCID/gammaCnull (NOG) mouse model.2005

    • 著者名/発表者名
      Ikoma N.
    • 雑誌名

      Oncol Rep. 14(3)

      ページ: 633-637

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Establishment of novel embryonic stem cell lined derived from the common marmoset (Callithrix jacchus).2005

    • 著者名/発表者名
      Sasaki E.
    • 雑誌名

      Stem Cells. 23(9)

      ページ: 1304-1313

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2012-10-01  

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