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2006 年度 実績報告書

器官レベルでのヒト肝臓再構築NOGマウスの確立と創薬・感染症研究への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17300136
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

末水 洋志  (財)実験動物中央研究所, バイオメディカル研究部, 室長 (40332209)

研究分担者 中村 雅登  学校法人東海大学, 医学部, 教授 (00164335)
キーワード高度免疫不全NOGマウス / 肝再生 / 肝細胞移植
研究概要

本研究の目的は"器官レベルでヒト肝臓を再構築したマウス(hu-Liver NOGマウス)"の開発である。最終年度の研究実施計画について研究成果を以下に述べる。
1)HSV-Tkトランスジェニックマウス作製と系統化
昨年度後半から本年度はじめにかけて6匹のファウンダーマウス取得に成功し、3ラインで次世代への導入遺伝子伝達が確認できた。
2)マウス肝細胞傷害モデルの確立と移植細胞生着性の評価
取得した3ラインについてガンシクロビル(GCV)投与による肝傷害誘導試験を実施した。No.11,69ラインではGCV投与後も肝傷害の指標とした血清生化学値(AST,ALT)に変化は認めらなかった。一方、No.7ラインはGCV投与により1週間以内に血清生化学値に変動が現れた。この肝細胞傷害はGCV投与に依存しており、非投与やNon-Tgマウスでは傷害は全く認められなかった。肝細胞傷害を誘導したNo.7マウスに市販のヒト正常肝臓細胞を移植したところ、2週間後にはマウス血液中にヒト血清アルブミンの存在が確認できた。更に2週間後、ヒト血清アルブミン量は上昇しマウス血清アルブミンの1%に達した。現在も経過を観察しているが、ヒト血清アルブミン量の上昇と相反して肝細胞傷害マーカーのALT値は減少傾向にある。
3)薬効・薬物動態評価への応用
計画年度中に到達できなかった。その理由はTg-HSV-TkNo.7ラインが雄性不妊であったことによる。体外受精、胚移植法といった大量生産技術が全く使えず、当初予定した誘導型肝細胞傷害モデルマウスの計画生産が行えなかった。しかしながら、現在もTg雌を用いた自然交配を継続しており、平成19年度中にはある程度のTg-HSV-TkNo.7マウスが確保できるものと思われ、今後、ヒト肝臓細胞を保有するhu-Liver NOGマウスを薬効・薬物動態評価へ応用したいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Poor outcome of patients with pulmonary adenocarcinoma showing decreased E-cadherin combined with increased S100A4 expression.2006

    • 著者名/発表者名
      Miyazaki N.
    • 雑誌名

      Int Oncol 6

      ページ: 1369-74

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2012-10-01  

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