研究課題
輸入木材のウッドマイルズ(WM)算出法に関し、輸入品を含む木材の国内輸送距離について統計データによる解明の可能性を検討した結果、少なくとも公的統計において輸入品(素材、製品)の国内流動状況を直接把握しうるデータはなく、何らかの加工が必要であることが分かった。また、主要国での研究結果は次の通りである。日本では、1961年以降の木材チップの国内流通に伴う平均輸送距離は1988年を頂点とする山型に推移し、出荷量拡大時に輸送距離が拡大し、出荷量縮小時には短縮する傾向があり、製材品とは対照的な動きを示している。韓国では、輸入依存(国産材自給率8%程)により四の値は大きい。テベク山脈周辺を中心に国産材生産が行われ、その北部の木材は京畿道で、南部の木材は慶尚南道で加工される。素材集荷圏は100km圏内が主で、素材や製品の輸送にはトラックを用いる。カナダBC州では、沿岸部と内陸部で林産業の性格が異なり、2×4材主産地の内陸部では原木集荷圏が120〜150kmである。近年は、中国や中近東の経済発展、対米輸出関税の問題等を受け、出荷圏は拡大傾向にある。豪州では、年間伐採量は約2700万m^3であり、主な輸出品であるチップの殆どがタスマニア、ビクトリア、西豪州の港から輸出される。日本向けが多い。伐採地から加工地まではトレーラーで輸送され、平均距離は80km、平均燃費は1.7km/1である。英国では、製材品の多くをスウェーデン、フィンランド、ラトビアから輸入する。輸入港はHul1、Tilbury港等で、消費地への輸送には25tトラックを利用し、平均輸送距離は200km程度である。フィンランドでは、日本向け主要輸出工場であるS社Kitee工場の場合、輸出経路はKitee-列車-Kotka-船-ハンブルグであり、国産材集荷圏は半径70kmをトラック輸送、ロシア材は鉄道輸送が主で、集荷圏は短期変動する。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (18件) 図書 (3件)
木材情報 190
ページ: 6-9
山林 1473
ページ: 50-51
ページ: 30
山林 1468
ページ: 56-64
日本森林学会誌 88(2)
ページ: 87-94
山林 1463
ページ: 60-61
木材情報 179
山林 1464
ページ: 56-57
山林 1465
ページ: 52-53
山林 1466
山林 1467
ページ: 48-49
山林 1469
ページ: 62-63
山林 1470
山林 1471
ニュースレター木の道(NPOウッドマイルズ研究会機関誌) 11
ページ: 8
林政ニュース 291
ページ: 21-22
林政ニュース 307