研究課題
基盤研究(B)
世界的に林産会社および工場の大規模化が展開し、また輸送効率の向上を目指して木材輸送船の大型化が進み始めている。そして、木材・木材製品の貿易において輸出港と輸入港の双方に集中が見られるようになった。対象国内の木材輸送距離は、森林資源構成や木材産業の立地の変化に伴い拡大傾向が見られるものの、輸送手段としてはトラックの利用が大部分を占め、丸太の輸送距離は150km圏内がほとんどであり、その中でも主体となっているのは50km圏や100km圏であることが分かった。輸出国のトラックは、積載量で30〜50トン(1トンはおおよそ1m^3)、燃費で1.5〜3km/リットルの範囲にある。本研究の結果から木材輸送の燃費は北米が平均的で、北欧がより良いことが示された。例えば、2km/リットルの燃費で30m^3積載トラックが往復200km走行する場合を仮定すると、ディーゼルの100リットルを消費し、原木輸送は3.3リットル/m^3のエネルギー効率となる。尚、近年は原油価格高騰により近距離の集荷圏でトラック輸送となり、遠方との輸送においては鉄道や内航海運が利用されている。国により違いはあるものの、200km超や300km超の陸上輸送には貨車が用いられる。対象国を比較すると、日本国内の輸送距離は短く、トラックの積載量も小さい。また、木材輸送船は航行距離や日数、船舶の差異から総輸送エネルギー消費量に大きなバラツキが認められ、欧州や北米、オセアニア等からの輸入が格段に多くのバンカー重油を消費する。丸太輸入の1日当たり平均重油消費量は、北米やニュージーランドからの輸送船が26トン、ロシアと東南アジアからが12トン等である。だが、重油の総消費量を積載量で割って求めた1m^3当たり量には2倍程度の差異があり、北米材の輸送に比べてロシア材や南洋材の輸送にはより多くのエネルギーを消費していることが明らかになった。
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