研究分担者 |
EMONDS Joseph 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (60330429)
郡司 隆男 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (10158892)
松田 謙次郎 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (40263636)
松井 理直 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 助教授 (00273714)
SPAELTI Philip 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 講師 (60309440)
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研究概要 |
本研究は、 (i)自然言語で可能な語彙のみを表現するような語彙形式化であり、 (ii)形式化の中から自然言語に関する経験的一般化が自然に表現されるような、 レキシコンに関する文法理論のフォーマットを作り上げ、さらに、そのようなフォーマットに基づく形式的な語彙記述体系をデザインして、その計算機上での動作を音声・音韻、文法、意味さらに言語変異を含む総合的な観点から検討することを目的としている。 本年度は、以下の研究をおこなった。いずれも、実質半年間の研究期間であるために、予備的な段階である。 1.上記の基準を満たすレキシコンの理論のフォーマットについて検討をおこなった。それに則った形式的語彙記述体系を実際に計算機上に構築し,それを音声・音韻,文法構造,意味の各分野において検討することは次年度以降の課題である。 2.心理言語学的実験設備として、成人の日本語を母語とする話者を対象にした文の発話と理解に関わる実験,および、日本語を獲得する過程にある子どもを被験者とした言語獲得に関わる実験の実施のための、眼球運動トラッキング検出器を設置し、その設定およびテストをおこなった。年度末近くでの購入であったために、実際に実験をおこなうまでには至っていない。 3.言語変異に関わる研究分野では,国立国語研究所による「話し言葉コーパス」を購入し、実装した。分析の準備段階として、同じく大規模言語資源である国会会議録との比較を試みるため、国会会議録の整文化作業の影響を確認する作業を行い、実際の発話記録との差異を検証した。同時に、統計分析で必要なソフトであるVARBRULプログラムについて、これまで日本語では書かれていなかった詳細なマニュアルを作成した。
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