研究課題/領域番号 |
17330025
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松里 公孝 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20240640)
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研究分担者 |
六鹿 茂夫 静岡県立大学, 大学院・国際関係学研究科, 教授 (10248817)
岩下 明裕 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
廣瀬 陽子 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 講師 (30348841)
前田 弘毅 北海道大学, スラブ研究センター, 講師 (90374701)
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キーワード | 非承認国家 / ナゴルノ・カラバフ / プリドニエストル |
研究概要 |
本年度の主な目標は、非承認国家の内政、政治体制を研究することであった。そのため松里は、4月にナゴルノ・カラバフで、12月にアルメニアとプリドニエストルで、六鹿と廣瀬は、3月にプリドニエストルで現地調査を行った。また、カラバフとプリドニエストルの政党制、政治経済状況などについて大規模な委託調査を行い、現地協力者によるレポートを収集した。 研究会活動としては、10月、松里が、本研究メンバーを招聘の上、中央ユーラシア研究会(札幌)でカラバフについて報告した。国際的な活動としては、3月、プリドニエストル史学の確立者であるニコライ・バビルンガを招聘して、非承認国家の史学史をめぐる英語・露語併用の研究会を行った。なお、バビルンガは、東京のロシア史研究会においても報告を行った。 以上のような活動を通じて、ナゴルノ・カラバフとプリドニエストルの内政上の諸問題(政治文化の軍事化、親国家との紛争がもたらす経済的な影響など)についてかなりの程度明らかにすることができた。アブハジアと南オセチアについては、今年度、研究を進めることができなかったので第2年度にとりくみたい。
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