研究課題/領域番号 |
17330025
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松里 公孝 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20240640)
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研究分担者 |
六鹿 茂夫 静岡県立大学, 国際関係学研究科, 教授 (10248817)
廣瀬 陽子 東京外国語大学, 地域文化研究科, 講師 (30348841)
岩下 明裕 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
前田 弘毅 北海道大学, スラブ研究センター, 講師 (90374701)
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キーワード | 非承認国家 / 地域紛争 / ナゴルノ・カラバフ / アブハジア / 南オセチア / グルジア / トランスニストリア / モルドワ |
研究概要 |
本年度は、「親国家の政治における非承認国家問題の意味」が主な研究課題であった。まさにこの問題で、2月には、ドイツから専門家を招き、国際ワークショップを行った。モルドワ、アゼルバイジャン、そしてリトアニアのポーランド人問題とガガウズ問題を比較する3本の英文ペーパーが提出された。 非承認国家問題、特に1990年代前半の武力紛争は、係争地域にどの民族が最初に住み始めたかについての歴史論争と不可分であった。非承認国家をめぐる史学史について、日本、トランスニストリア、ナゴルノ・カラバフ、南オセチア、グルジアの歴史家の参加を得て、露文の論文集を出版した(その元になったのは、昨年の国際ワークショップであった)。特に、紛争当事国である南オセチアとグルジア双方の歴史家が参加したことは、平和構築の観点からも望ましいことであった。 現地調査は、松里が8月にアブハジアで、六鹿が2月にブリュッセルとモルドワで、分担者外であるが、九州大学院生の佐藤圭二がモルドワで行った。松里の調査結果は、雑誌Acta Eurasicaに露文ですでに発表された。佐藤は、成果を上記の国際ワークショップで発表し、Acta Slavica Iapollicaに投稿した。
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