研究課題
3ヵ国の研究チームの代表による打ち合わせの結果、中国側、韓国側で、研究状況や利用可能なデータの状況に違いがあるため、当面は、日本対中国、日本対韓国という2国間の比較研究としてスタートさせ、その上で、3ヵ国比較に発展・収斂させていくという方針を立てて進めることになった。中国とは、日本側のNFRJデータと比較可能なデータを収集するために、第2年度に中国の4都市地域で調査を実施する計画を立て、10月と12月に中国側が来日し、2月には日本側が北京に出向いて、実施準備の検討を重ねた。その結果、対象地として成都、上海、大連、南寧の4都市が確定し、合計4800ケースのデータをえる調査のデザインを確定し、調査票項目の検討を重ねて、これを作成した。一方韓国との間では、7月に韓国側が来日し、3月には日本側が先方を訪ねることによって、代表メンバーが属す韓国女性開発院が、2003年および2005年に実施した全国サンプルによる調査のデータを活用することで、日本側のNFRJデータとの比較を可能にする工夫が検討された。しかし、韓国側の調査データが、日本側のような公開の体制にまで進んでいないため、当初の計画がスムースには進んでいない面がある。