研究課題/領域番号 |
17330119
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 成城大学 (2007) 首都大学東京 (2005-2006) |
研究代表者 |
石原 邦雄 成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (00106212)
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研究分担者 |
松田 苑子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (30100986)
田渕 六郎 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (20285076)
平尾 桂子 上智大学, 文学部, 教授 (70158335)
西野 理子 東洋大学, 社会学部, 准教授 (50257185)
永井 暁子 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (10401267)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 家族 / 国際比較 / 日本 / 中国 / 韓国 / ミクロデータ |
研究概要 |
本研究は、日本家族社会学会が5年ごとに実施し、ミクロデータを公開している全国家族調査(NFRJ)を基礎として、中国、韓国の有力な家族研究者たちとの協力関係のもとに、家族の国際比較研究を発展展開させようとする試みである。韓国については、韓国女性開発院が実施した全国規模の家族調査(KNSFS03)のミクロデータを活用し、適切なデータのない中国については、日本調査(NFRJ)との比較のための大規模調査を新規に実施することによって、東北アジアに隣接する3カ国の家族を、クロデータのレベルで比較分析する道を開いた。これは、家族研究において画期的なことと言って良い。そして、3カ国の分析チームが、個々人の研究成果の英文ペーパーを持ち寄って、2007年12月に国際研究集会を開き、さらにこれを彫琢して英文論文集の形で最終報告書をまとめた。 内容としては、世代間関係、夫婦の役割関係や結婚満足度、家族生活とストレス、家族意識や家族形成パターン、子どもへの教育投資と階層化など、多岐にわたる家族の諸側面における3カ国での家族の異質性と共通性が浮き彫りにされた。 しかし、国際間のデータ相互利用に関わる諸問題をクリアするのに時間を取られ、分析研究段階での時間不足となった面は否めず、個々の分析は、2カ国比較にとどまったものや、未だ初歩的な分析段階にとどまったものも散見される。幸い、基盤研究(C)での研究費補助が継続して得られることになったので、比較分析の幅と深さを一層推し進めた成果に結びつけていきたい。
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