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2008 年度 実績報告書

学習を外化し認識を深める理科教授方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17330193
研究機関横浜国立大学

研究代表者

森本 信也  国立大学法人横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90110733)

研究分担者 加藤 圭司  国立大学法人横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (00224501)
高垣 マユミ  鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (50350567)
田爪 宏二  鎌倉女子大学, 児童学部, 准教授 (20310865)
キーワード科学概念構築 / 学習動機 / 認知と情意の融合 / メタ認知 / 表象 / 自己制御的学習 / 学習ガイド
研究概要

子どもの科学的な認識の深化は、論理的な思考の結果として生起する。具体的に言えば、子どもが自然事象について予想や仮説を立て、これを観察・実験を通してその適否を検証し、科学概念や法則として構築する過程を通して、認識は徐々に確立されていく。このプロセスに必要なことは、子どもが自らの思考過程について、いわばメタ認知を繰り返すことである。言い換えれば、常に、現在の自らの思考過程を露わにすることである。予想をすること、仮説を立てること、観察・実験結果について考察すること、すべての理科授業において為される、子どもによる自らの思考過程の顕在化である。自然事象についてのこうした子どもの考えの表現は、イメージ、文章、概念地図(言葉のリンク)等、その顕在化のプロセスは多様である。
子どもの表現を電子黒板上でシミュレーションしながら、彼らの現在の思考を露わにすること、それは、彼らが次のステップへ学習を進める契機となる。あるいは、子どもの言語に基づく議論、ノートに記された多様な表現の交流等は、すべてこうした活動と同質である。本研究の題目にある「学習を外化し認識を深める理科授業方法」の基本的なイメージである。
PISAの背景ある能力観であるキー・コンピテンシーの内容を見るとき、それが本研究が依って立つ学習観と酷似している事が分かる。「相互作用的に道具を用いる」「異質な集団で交流する」「自律的に活動する」がキー・コンピテンシーの基本的なカテゴリーである。言い換えれば、PISAの措定する能力観の具現化が、本研究の成果である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 理科における自己制御的学習支援に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      小野瀬倫也
    • 雑誌名

      理科教育学研究 48

      ページ: 25-34

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 意図的科学概念変換に関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      甲斐初美
    • 雑誌名

      理科教育学研究 48

      ページ: 35-44

    • 査読あり
  • [雑誌論文] マクロ・マイクロな観点からの統合的な授業分析の手法2008

    • 著者名/発表者名
      高垣マユミ
    • 雑誌名

      日本教科教育学会誌 30

      ページ: 69-77

    • 査読あり
  • [学会発表] 子どもの科学概念構築に影響を与える諸要因に関する研究(1)2008

    • 著者名/発表者名
      森本信也
    • 学会等名
      日本理科教育学会第58回全国大会
    • 発表場所
      福井大学
    • 年月日
      2008-09-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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