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2006 年度 実績報告書

重力エネルギーを利用した林業用モノレールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17380093
研究機関鳥取大学

研究代表者

市原 恒一  鳥取大学, 農学部, 助教授 (60023496)

研究分担者 陣川 雅樹  独立行政法人森林総合研究所, 林業工学研究領域, チーム長 (00353730)
山田 健  独立行政法人森林総合研究所, 機械技術研究室, 室長 (30370290)
豊川 勝生  東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (30353783)
井上 昭夫  鳥取大学, 農学部, 講師 (80304202)
キーワード地球温暖化ガス排出削減 / 森林工学 / 生態系復元・整備 / 林業用モノレール / ハイブリッド車
研究概要

1,モノレール動力車のエンジンを1回り大きくし、エンジンによる発電量を上げた。また、ギヤ比を変更し、走行中の発電機による発電量を増加させた。荷を積載して斜面を降下している時の発電量と空荷で斜面を登坂している時の直流モータの消費電流を電流計で測定した。その結果、バッテリーの効率が明らかになった。効率は約0.3で、非常に悪かった。自動車用の鉛バッテリーを使い、気温が低い時期に行ったためだと思われる。イオンリチューム電池を使えば効率が上がると考えられる。
2,地形図上において、林道とモノレールから成る複合路網計画を提案した。これは,遺伝的アルゴリズムを用いて、鳥取大学三朝演習林の20mメッシュデジタルマップ上で林道とモノレールの建設費と木寄せ経費の合計が最小となる路網を求めるものである。モノレールの本数と地形の傾斜を変化させて試算した結果、傾斜とは関係なくモノレールを3本(合計3550〜3350m)、林道を約133mの時に最も経費が少なく、平均木寄せ距離が62.5〜65mとなることが明らかになった。さらに、林道と集材路による複合路網の集材経費との比較を行い,両者にはそれほどの差がないことを明らかにした。
3,ミニクレーンとそれを牽引するためのモノレールを開発した。本研究で考案した集材システムは、モノレールを2台用いるもので、1台目はクレーンの牽引に、2台目は材の搬出に用いる。クレーンは、木寄せと搬出用モノレールへの材の積載を行う。木寄せと材の搬出を独立して実行できること、およびクレーンがモノレールで牽引されているので容易に移動することができるため機動的であることから、高い作業能率を実現した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] モノレール線路敷設作業の傾斜別能率2007

    • 著者名/発表者名
      市原恒一, 清水研作, 坂本貴浩, 豊川勝生
    • 雑誌名

      森林利用学会誌 21/4

      ページ: 241-244

  • [雑誌論文] 森林管理と環境倫理2007

    • 著者名/発表者名
      市原恒一
    • 雑誌名

      広葉樹研究 12

      ページ: 65-68

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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