研究課題/領域番号 |
17402038
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
戸北 凱惟 上越教育大学, 副学長 (20018659)
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研究分担者 |
山口 満 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 教授 (20006571)
若井 彌一 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (60004123)
和井田 清司 国士舘大学, 文学部, 教授 (50345542)
藤岡 達也 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (10311466)
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キーワード | 東アジア型教育 / 教育改革 / カリキュラム改革 / 教師教育 / 学校教育 / 比較教育 / 総合学習 / 学校経営 |
研究概要 |
本取組みの二年目にあたり、今年度の中心的活動は中国教育学会、東北師範大学、上越教育大学の主催で「東アジアの学校教育改革国際シンポジウム」を中国・東北師範大学と同附属小学校において開催したことである。日本側からは、戸北科研代表の開会の挨拶、新井郁男による日本の学校教育改革のレビュー、若井彌一による日本の教師教育改革の現状と課題、山口満による日本のカリキュラム改革の現状と課題をそれぞれ提案した。中国からは中国教育学会長の顧明遠氏、陳永明(韓国教育課程評価院)、馬雲鵬(東北師範大学学部長)、孫于正(釜山師範大学)、林明煌(台湾嘉義大学)氏による各国の学校教育改革の現状が報告された。本シンポジウムは『東アジア学校教育改革理論的実践的研究』中国教育学会、東北師範大学、上越教育大学主催、東北師範大学教育科学学院編、(全224頁)、2006.9.25-27として出版された。 比較で明らかになった点は、伝統的な学力を求める「応試教育」に対して、今日的課題に対応した「個性教育」の必要性が求められていること、その代表である「総合的な学習」のあり方を例にすると、台湾の場合が最もドラスティックな取り上げ方をしている。正に、カリキュラム全体が「機能としての総合学習」となっている。それに対して、中国、韓国、日本はいずれも総合学習を一定の領域として位置づけているにとどまる。ただ、中国と韓国は総合実践活動や裁量活動に複数の下位領域を持ち、役割の異なる多様な学習活動を組織している。それに対して、日本は下位領域を持ったねらいが示されているだけで、学習活動は例示にとどまっていると言える。
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