研究概要 |
本研究の2年目として、海外の総合的な学習の取材を中心に研究活動を行った。6月末に共同研究メンバー3名が集まり,調査研究計画と研究方法等の打ち合わせを行い,研究代表者(伏木)と分担者(久野)が9月に2週間ほどの日程で、デンマーク、フィンランド、ドイツの参加国の義務教育学校の参観と総合的な学習に関する取材を行った。また、その時の参観授業(総合的な学習)がどのように展開していったかの再取材とカキュラム上の事実確認等を兼ねて、2007年2月にも研究代表者(伏木)がデンマーク・スウェーデン・フィンランドの3力国の授業映像の撮影に出かけた。 一方,長野県内の学校(8月)、富山市の学校(10月)、愛知県内の学校(1月)、東京都内の学校(2月)、北海道の学校(3月)など、日本国内の「総合的な学習」の実践に関する調査校を研究メンバーの3名が分担して取材を行った。 昨年度の調査からも示唆されたことであるが、今年度も海外の学校現場で授業実践の調査を行ってみて、総合的な学習のカリキュラム開発やその学習活動の指導方法等を多くの教員に啓蒙し指導支援していくためには、教員養成における学際的な学習の機会が重要であることや、映像やマルチメディア等を駆使した教育方法を教員が修得していることが重要であることを再確認した。今年度の調査における成果に関しては、長野県内の各種研修会、講演会の際に、「北欧の教育に学ぶこと」として多くの教職員やPTA関係者に紹介した実績はあるが、学術雑誌にはほとんど公表できていない。平成19年度には資料を整理しつつ,学術雑誌等での公表と、学会発表の場での発表を計画している。
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