研究課題/領域番号 |
17520198
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
篠田 勝英 白百合女子大学, 文学部, 教授 (20129894)
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研究分担者 |
星埜 守之 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10238743)
澤田 直之 立教大学, 文学部, 教授 (90275660)
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キーワード | パリ / 薩摩治郎八 / 藤田嗣治 / 岡本太郎 / 九鬼周造 |
研究概要 |
第二年次である本年度は薩摩治郎八・藤田嗣治(篠田分担)岡本太郎(星埜分担)九鬼周造(澤田分担)に関する伝記的事実・業績の実証を中心に研究活動を行った。全体としては、4回の研究会をもち、共同研究者が分担して作成した研究対象者に関する綜合年譜をもとに、関連書誌を渉猟した。また、それぞれの調査の進捗状況の報告を行い、意見交換を行った。 個別には、篠田が平成18年9月1日より14日までパリに出張。フランス外務省外交資料室とパリ国際大学都市本部で調査を行なった。篠田のこれまでの調査の結果の一部は11月18日に杉並区立図書館で行われた講演「パリ国際大学都市日本館の75年薩摩治郎八と藤田嗣治」で発表された。また、白百合女子大学言語文学研究センターの紀要に「薩摩治郎八とパリ国際大学都市日本館(1)」として発表された。 岡本太郎については、星埜が、1929年に始まる11年間のフランス滞在を詳細に跡づける作業を去年に引き続き行った。岡本関係の文献の調査収集、および書誌情報の系統的な整理を行った。 九鬼周造については、澤田が文献を中心に調査。また平成19年3月24日から3月30日までフランスに出張。国立図書館(BNF)を訪れ、九鬼が参加したポンティニー夏期懇談会および、その主宰者であるPaul Desjardins関連の資料を調査した。この出張調査の予備的考察は、白百合女子大学フランス語・フランス文学科の『リリア・カンディダ』37号に「一九二八年の九鬼周造とサルトル」としてその一部が発表された。
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