研究概要 |
平成17年度発足基盤研究く複統合的なエスキモー語におけるシンタックスの機能)の完成年度としての研究成果は、べつに提出する「研究成果報告書」に含まれる2点の口頭発表である。これらはともに、きわめて特異な複統合語におけるシンタックスと形態法の絡みの重要な側面を解き明かそうとした試みである。 一点は、5月末、ロシア・トムスクで開かれた、第三回"Languages of Europe, North and Central Asia(LENCA-3)での招待講演Morphological Strategies for‘Complex Sentences 'in Central Alaskan Yupik(Eskimo),a Polysynthetic Language of the Non-Slot Type"であり、現在Edward Vajda氏により編集がすすみ、Benjamin社から刊行される予定である。ハンドアウト24ページ。 もう一点は、10月末、フランス・パリで開かれた、第15回"Inuit Science Conferenceにおける発表Transitive Comparative Constructions in Central Alaskan Yupik"であり、現在Nicole Tersis氏により、おなじくBenjamin社との刊行交渉が進行中である。ハンドアウト11ページ。 くわえて、長期的な計画である"A Grammar of Central Alaskan Yupik, an Eskimoan Language"の完成への努力も並行的にすすめられ、現時点で1100ページの草稿が完成し、近い脱稿を期待している。
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