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2006 年度 実績報告書

二酸化炭素の光還元触媒を目指したレニウム(I)二核錯体の合成と反応性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17550051
研究機関弘前大学

研究代表者

喜多 昭一  弘前大学, 理工学部, 助教授 (80142834)

研究分担者 須藤 進  弘前大学, 理工学部, 教授 (60003513)
宮本 量  弘前大学, 理工学部, 助手 (20250590)
キーワードレニウム(I)トリカルボニル / 複核錯体 / DFT計算 / 光触媒 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国
研究概要

1.[配位子および錯体の合成と単結晶化]前年合成した新規な配位子1,8-Bis(dipyridio[2,3-e:2',3'-g]-1H-benzoimidazole)anthracene:bdpbian,および1,2-Bis(dipyridio[2,3-e:2',3'-g]-1H-benzoimidazole)cyclohexane:bdpbichxnの合成収率向上を試み、収率の向上が得られた。合成配位子は元素分析、^1H NMRにより同定した。これらの配位子を用いてレニウム(I)トリカルボニル単核:[Re(CO)_3XL](X=Cl-,L=bdpbian or bdpbichxn)および二核錯体:[{Re(CO)_3X}_2L]の合成を行い、SephadexLH20ゲル濾過クロマトにより精製を行った。合成錯体は元素分析、MALDI-MSにより同定した。また、X線構造解析のため、配位子やレニウム(I)二核錯体の単結晶化を試みたが、現在のところ、単結晶X線構造解析に適した結晶は得られていないが引き続き結晶化を試みる。
2.[レニウム(I)二核錯体の光励起状態および反応中間体の測定][Re(CO)_3XL]および[{Re(CO)_3X}_2L]の光励起状態の性質を明らかにするため、定常光発光スペクトルや時間分解発光スペクトルの測定を行なった。bdpbian配位子はアントラセン発色団とフェナンスロリン発色団が相互作用し、500nm付近に新たな発光を示した。単核および二核錯体の室温での発光は配位子の発光とレニウム(I)からポリピリジンへのMLCT発光に帰属される発光が重なり複雑であり、発光特性の温度、溶媒環境により変化を現在検討している。
3.[レニウム(I)二核錯体のMO計算]架橋配位子およびレニウム(I)二核錯体等のスペクトルの解析を検討するためGaussianO3によるTD-DFT計算による電子状態計算を進行している。以上の結果の一部は平成18年度の日本化学会東北地方大会(秋田)で報告した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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