• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

磁気浮上電極電離箱による超低レベル放射性ガス線量及び中性子線量計測装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17560748
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州産業大学

研究代表者

川口 俊郎  九州産業大学, 工学部, 教授 (70069540)

研究分担者 二神 光次  九州産業大学, 工学部, 教授 (60038536)
的場 優  九州産業大学, 工学部, 教授 (60037827)
キーワード電離箱 / 磁気浮上電極 / 磁気浮上電極電離箱 / 放射線自動計測システム / 差動型装置 / 低レベル放射線 / 放射性ガス / 中性子線計測
研究概要

1.磁気浮上電極電離箱の大型化に関しては、電離体積8l、14lの磁気浮上電極電離箱を開発した。電離体積の大型化に伴い磁気浮上のための電子回路の改良や浮上している電極からの電荷を読み出すためのファラデーケージの改良を行った。電子回路の改良によって浮上電極の防振が向上した。各電離体積の電離箱で低レベル放射線(バックグラウンド)を計測した結果、いずれの電離体積でも空間線量率を正しく計測できることが確認できた。
2.計測システムの自動化に関しては、磁気浮上電極電離箱の作動をコンピュータで制御するシステムを開発した。システムは、2台の磁気浮上電極電離箱とコンピュータによって構成し、差動型として同時計測ができるようになった。差動型の完成によって、超低レベルの放射線がバックグラウンドとの比較によって高感度で計測可能となった。電離体積8lの磁気浮上電極電離箱での30分計測間隔の場合は、検出限界が0.0027μSv/hであり、市販の14l電離箱(検出限界0.1μSv/h)に比べ100倍、シンチレーション検出器(検出限界0.1〜0.05μSv/h)に比べても10倍以上高感度であることが確認できた。
3.低レベルガス状放射線計測に関しては、b.の差動型自動測定システムに気体流入装置を取り付けた計測システムを開発した。気体流入装置は流入ポンプ、湿度除去装置、イオン除去装置、フィルター装着部、流量計から構成されていて、計測目的によっては、ガス中の湿度、大気イオン、ガス中の粒子等を比較計測できる。特に大気中のイオン濃度の計測においては、放射線の影響を除いた純粋のイオン濃度計測が可能であり、これまでのイオン濃度計測器に比べて信頼性の高いイオン濃度計測化可能となった。
4.中性子線量計測に関しては、電離箱内にガドリニュムを装着した電離箱を開発し、現在宇宙線による大気中の中性子計測のデータを収集中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 大型磁気浮上電極電離箱の特性と環境放射線測定への応用2006

    • 著者名/発表者名
      川口俊郎, 二神光次, 的場優, 一木博文, 宇都宮慶智
    • 雑誌名

      RADIOISOTOPES 3月22日(査読終了)(未定)

  • [雑誌論文] 低レベル放射線自動計測システムに用いられる磁気浮上装置2005

    • 著者名/発表者名
      川口俊郎, 一木博文, 二神光次, 的場優, 福田隆, 宇都宮慶智
    • 雑誌名

      九州産業大学工学部研究報告 42

      ページ: 43-48

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi