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2005 年度 実績報告書

魚類体表における分泌装置の産生・分泌制御

研究課題

研究課題/領域番号 17580172
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

中村 修  北里大学, 水産学部, 講師 (00306648)

キーワード生体防御 / 魚類 / マアナゴ / 皮膚 / レクチン / ムチン
研究概要

1.congerin分泌促進因子の検索:マアナゴの皮膚細胞を分離し(下記4参照)、種々の因子で刺激、培養上清中のcongerin濃度をELISAで測定した。その結果、ヒスタミン、LPS、ペプチドグリカン、リポテイコ酸にはいずれもcongerin分泌促進効果が認められなかった。しかしながら、プロスタグランジンE2には有意な分泌抑制効果が見られた。
2.congerin発現促進因子の検索:前述のように、分泌促進因子が見られなかったことから、発現促進因子についてはまだ着手していない。PGE2が発現を抑制するかは、次年度の課題である。
3.マアナゴ・ムチンの精製:5種類の植物レクチンを用いて反応性を調べたが、どのレクチンもマアナゴの粘液中のムチン、及び皮膚組織中の粘液細胞と反応しなかった。そのため、レクチンカラムによるアフィニティー精製は行わず、ゲル濾過クロマトグラフィーによる精製を試みたが、分離できなかった。還元アルキル化処理した皮膚粘液をアガロースゲル電気泳動し、PAS染色したところ、ムチンと思われるバンドが検出された。しかしアガロースゲルからのエレクトロエリューションでは、共雑するタンパク質を除去できなかった。
4.粘液細胞、棍棒細胞の分離法の確立:トリプシン、コラゲナーゼ、ディスパーゼを種々の濃度と反応時間で試したところ、生存率go%以上で、表皮の細胞をほとんど剥離できる方法を確立することができた。次にPercollによる粘液細胞と棍棒細胞の分離を試みたが、どの濃度でも両者を分けることはできなかった。粘液細胞の膜上にピーナッツレクチン結合物質の存在を認めたことから、SepharoseにPNAを結合し、粘液細胞の分離を試みているが、まだ確立に至っていない。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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