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2005 年度 実績報告書

発達障害の疾患特異性に関連する検査課題の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17591226
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

横山 ちひろ  京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (90264754)

研究分担者 福居 顕二  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (50165263)
山田 千冬  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20347462)
キーワード神経科学 / 実験系心理学 / 発達障害 / 前頭前皮質 / セロトニン
研究概要

1)発達障害患児における課題成績の特徴と疾患特異性の評価
異なる前頭皮質-基底核ループに依存するとされる逆転弁別課題およびセットシフト課題を、視覚刺激の提示とボタン押しの選択反応を用いたこども遂行課題として作成した。実際に成人被験者にテストしてもらい、患児に適応できる遂行課題の改定を行っている。京都府立こども発達支援センターにおいて山田(研究分担者)が患児の診断と選択を行い、対象患児を集めている。被験者の研究協力にあたっては、患児および家族の意思が十分尊重されること、またプライバシーの保護などの倫理的配慮が必要とされるため、本研究内容は京都府立医科大学における人間を対象とする医学研究審査委員会においてすでに承認済である(承認番号:MCHS-373)。
2)前頭葉傷害モデル動物を対象とした実験的研究
ラットにおける前頭葉亜領域傷害は動物用脳固定装置を用いて内側前頭前皮質にN-metyl-di-asparate(NMDA)をマイクロインジェクターにより局所微量注入することで作成した。破壊領域は脳組織連続切片におけるカウンターステインにより特定した。この領域の局所破壊により嗅覚刺激を用いた連続逆転弁別課題において、オリジナルおよび最初の逆転弁別課題に障害は起こらないが、第二逆転課題において有意に障害が認められた。また、同領域の破壊により同じ嗅覚刺激を用いた遅延交替課題におけるワーキングメモリーの障害を認めた。この行動モデルは、学習効率の向上を担う脳領域とその役割を明らかにするものであり、これと相同の構造をもつ患児用の課題を作成し臨床病態との関連を探る予定である。また、同領域の選択的セロトニン神経破壊動物を作成し、課題成績に対する影響について調査中である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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