1.Hl7〜18年度に抽出した「社会人学生が学習ニーズを満たすための必要な要件」の学生カテゴリーについて、同対象に評価してもらうことで信頼性の検証を行った。 対象はH17年度の対象者のうち、追跡可能であり、かつ調査協力の意思を確認できた35名とした。 調査は面接法によって行った。まず、個々が前回の面接時に表現した大学院入学から1年間に直面した学習継続のための克服課趨と工夫を提示し、カテゴリーとの合致について評価してもらった。さらに、初回面接時の状況を振り返ってもらい、卒業後の現在、感じる学習継続の必要条件、ならびに「こうすればよかった」という自分なりの学習過程を表現してもらった。 その結果、抽出したカテゴリーの信頼性はScottの式により80%を超え、一定以上の同意評価が得られた。また、直面した時に感じた困難と、現在感じる困難には違いがあり、対象者は学習継続上「必要な困難」と「不必要な困難」「絶対に回避したい困難」を表現した。また、対象者は直面した当時には必要な困難を、不必要な困難と認識することが多く、入学前または入学時のオリエンテーション等で早期に周知させることが必要であると表現した。さらに、社会人以外の学生との比較の中で、自らの強みや弱みを自覚し、社会人大学院生がともに学ぶことの効果や、弊害についても表現した。 2.18年度に抽出した「社会人学生が学習ニーズを満たすための必要な要件」の管理者カテゴリーについて、同対象に評価してもらうことで信頼性の検証を行った。方法は1と同様に行った。 その結果、抽出したカテゴリーの信頼性はScottの式により80%を超え、一定以上の同意評価が得られた。
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