本研究は、高精細画像閲覧システムをデータベースシステム化し、そこに、フルテキストをデータベース化するシステムを合わせて搭載することにより、そこに展開されるデータベースの情報を多重化しようとしている。このシステム構築が成功することにより、例えば地図のような画像がベースになるデータベースと、名所図会のような画像もテキストも情報としてあり、比率としては半々のもの、さらには、源氏物語、勅撰集や歴史史料などのテキスト本位のデータベースが統合され、いろいろな情報が重なって検索でき、連動して表示できるので、利用者の理解が促進され、思考が能率的になることが見込まれる。 フルテキストなので、検索され、表示される情報は地名だけでなく、固有名詞全般は言うに及ばず、普通の文字列検索としても機能する。 タグ方式はXMLを採用する予定であったが、今まで開発のベースになっている方式でまず成功させることを優先し、XML化は将来のこととした。 平成19年度は、そのシステムの当初予定段階の完成にこぎつけ、関連の資料購入にも努めた。
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