研究課題/領域番号 |
17659152
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤井 潤 九州大学, 医学研究院, 講師 (60271441)
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研究分担者 |
久枝 一 九州大学, 医学研究院, 助教授 (50243689)
青木 洋介 佐賀大学, 医学部, 助教授 (60222478)
楠原 浩一 九州大学, 医学研究院, 助教授 (20243941)
持田 信治 東亜大学, 医療工学部, 助教授 (40412374)
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キーワード | エマージング感染症 / 鳥インフルエンザ / 医学教育 / SARS / 新型インフルエンザ / O157 |
研究概要 |
平成18年に九州大学医学部と薬学部の学生にアンケート調査を実施して、新型インフルエンザなどエマージング感染症の発生の際、どこに情報源をもとめるか調査した。その結果、実に70%がインターネットに情報を求めるという結果を得た。こうした時代の要請により、九州大学にサーバーを設置し、グローバルIPアドレスを九州大学から取得して新型感染症解決型ホームページを立ち上げた。サイト名をe防人と命名して、URLをhttp://esakimori.med.kyushu-u.acjp/として平成19年4月より一般公開した。全文検索サーチエンジンには新型インフルエンザ対策行動計画としてすでにネット上に公開されているPortable Document Format(PDF)文章を集め、国や各都道府県の新型インフルエンザ対策がスムーズ検索できるようにした。このサーチエンジンの有用性について平成19年3月に佐賀県で行われた第3回人工頭脳工学シンポジウムに発表し、論文としてアクセプトされた。エマージング感染症が起きた時に、どのようなことが実際に行われたかを検証するため、平成17年に香川県で起きた腸管出血性大腸菌O157による集団感染を九州大学医学研究院等倫理委員会の承認を得て調査した。この結果をe防人に示した。九州大学が開発した高速ブロードバンドAsia-Kyushu Advanced Medical Networkを使って、平成18年7月にシンガポールで開催されたAsia-Pacific Advanced Network会議に九州大学から参加した。e防人を使ったアジアにおける感染症ネットワークの重要性について発表した。厚生労働省の新思考型感染症戦略研究事業の研究協力者として新思考による感染症戦略テキストを作成した。このテキストはe防人のデータベースとなりうる。平成19年度に日本公衆衛生協会から全国の保健所などに「暫定版」として配布される。
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