研究概要 |
平成17年度は,医学用教育用システムの構築および,医療用コンテンツの3D化を行った.医学用教育システムは以前開発した,MLS(Medical Learning System)の中に,フラッシュコンテンツを配信するオーサリングツールを構築した.このオーサリングツールはビデオ画像Avi形式のファイルからflv形式のファイルに自動的に変換し,ビデオデータの途中のキャプチャデータを項目化するものである.このツールによって学習者がビデオデータのどの項目をクリックしたのか,どのデータを繰り返しみているのか等のログデータがデータベース化される仕組みである。ログデータがデータベース化されることにより学習者のコンテンツ閲覧に関する行動履歴が取得できるため,今後のコンテンツの評価が行える仕組みとなる.また,オーサリングツールのみならず同時配信システムを構築した.このシステムにより学習者が同時に100名アクセスしても閲覧可能である.すべてのデータをクライアント側に一度に送信するのではなくて項目ごとにダウンロードできる仕組みを構築した.また医療用コンテンツの3D化は,内視鏡のオペのデータを3D化した.一般撮影のビデオデータでは閲覧不可能な透過データが理解できる点は評価できる点である.今後は,学習者に3Dコンテンツを閲覧させての評価を取得する予定である.なお,内視鏡のオペ画像以外にもシナプスの伝達なども3D化している.平成18年度は多くのコンテンツデータを構築する予定である.そして学習者の評価を行う.
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