• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

「契約危殆」責任の構築と債務不履行体系の再構成

研究課題

研究課題/領域番号 17730060
研究機関金沢大学

研究代表者

松井 和彦  金沢大学, 法務研究科, 助教授 (50334743)

キーワード債務不履行 / 履行期前の履行拒絶 / 契約解除権 / 契約危殆 / 履行停止権 / 不安の抗弁権
研究概要

平成18年度は、前年度に収集した文献を引き続き精査することにより、ドイツ法における履行期前の履行拒絶論を正確に把握することに努めた。その一環として、当初の研究計画どおり、日本国内で入手が不可能またはきわめて困難なドイツ法文献について、ドイツに赴いて収集および調査を行った(平成18年12月)。
他方、現代契約法の大きな潮流となっている契約法の国際的ないしヨーロッパ域内における平準化に向けた試みのひとつである「ヨーロッパ契約法原則I・II」を翻訳し(共訳)、これを公刊した。担当部分は、債務不履行及びその救済手段一般に関する規定およびその解説部分である。ここには、履行期前の履行拒絶に関する規定は含まれていないものの、債務不履行及びその救済手段に関する総則規定であるため、わが国の債務不履行体系を再検討するうえで、重要な比較対象の材料である。
また、債権総論に関する教科書を共同執筆し、そこにおいで「債権の対内的効力」を担当した。具体的な執筆部分は、主として債務不履行に関する部分である。学部学生および法科大学院1年生を主な対象とした標準的な教科書という性質上、本研究の成果のみを強調することはできないものの、執筆担当部分の中心は、本研究テーマと密接な関連を有する債務不履行であるため、従来の判例および通説的見解を踏襲しつつも、本研究の成果を反映させ、債務不履行体系の再構成を目指す新たな見解や近時における国際的潮流に関する紹介や分析も随所に交えた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 図書 (2件)

  • [図書] ハイブリッド民法3債権総論2006

    • 著者名/発表者名
      松尾弘, 松井和彦, 古積健三郎, 原田昌和
    • 総ページ数
      25-89(65)
    • 出版者
      法律文化社
  • [図書] ヨーロッパ契約法原則I・II2006

    • 著者名/発表者名
      オーレ・ランドー, ヒュー・ビール編, 潮見佳男, 中田邦博, 松岡久和 監訳
    • 総ページ数
      365-403(39)
    • 出版者
      法律文化社

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi