研究課題/領域番号 |
17H00776
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 克文 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50300695)
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研究分担者 |
新妻 靖章 名城大学, 農学部, 教授 (00387763)
鈴木 一平 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 特任助教 (50727097)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | バイオロギング / 魚類 / 爬虫類 / 鳥類 / 哺乳類 |
研究成果の概要 |
バイオロギングとその他の手法を組み合わせ、哺乳類・鳥類・爬虫類・魚類を対象とした研究を行った。基礎代謝の高い哺乳類と鳥類は、移動や採餌に要するエネルギーコストを減らす様々な工夫を行っていた。一方で、北太平洋のアカウミガメが地中海の個体群よりも高い基礎代謝を有し、冬場も活発に移動しながら採餌する様子が見られたり、ジンベイザメが体サイズが大きいことによる巨大恒温性のおかげで、採餌目的に深い深度へ潜水する間の体温を、産熱コストをかけることなく高く維持できていることが明らかとなった。動物目線の海洋環境アセスメント手法につながる、海洋高次捕食動物のエネルギー収支を定量化することに成功した。
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自由記述の分野 |
行動生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2021年1月より「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」がスタートした。今後10年間、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて、未知の部分が多く残されている海洋分野に特に力を注いだ取組みが国内外で推奨される。各資源の生物学的特性を把握した上で水産資源を持続可能な形で利用していくことは、最重要課題の1つにあげられている。本研究により得られた研究成果が新聞やウェブサイトやテレビ番組と言った多様なメディアで広く紹介されることで、一般国民の海洋生物に関するリテラシーの向上に貢献できた。
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