カラーユニバーサルデザインは,「色覚異常」と呼ばれ,見分けられない色がある色覚の特性を持つ人たちにも色による情報が伝達されるように視覚表示物の配色を設計する色彩デザインである.本研究では,色覚正常を前提とした従来の配色作業の出発点(基点)を転換し,「色覚異常」と呼ばれる2色覚の色の見えから配色を考案する新発想のカラーユニバーサルデザイン手法の実用化を行った.さらに,社会実装の第一歩として,本手法により,九州大学伊都キャンパス案内図を作成し,2020年度日本サインデザイン賞に入選し,九州地区賞を受賞するまでに至った.
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